チップソーとナイロンカッター、どちらを使えばいいのか。
答えを先に書きます。硬いものに当たる可能性があるかどうか。それだけです。

自分は2台を用意して、場所によって持ち替えています。この記事では、その使い分けの基準をそのまま書きます。
結論:判断基準はひとつだけ
刃が石・ブロック・フェンス・壁に当たる可能性があるか。
ある → ナイロンカッター
ない → チップソー
草の種類でも、面積でもありません。周囲に何があるかで決まります。
理由は単純で、チップソーは硬いものに当たった瞬間に摩耗するからです。1回当てただけで、その部分のチップは削れます。
チップソーを使う場所

自分がチップソーを選ぶのは、この3つの条件のときです。
- 太い茎の雑草がある … ナイロンでは弾かれて切れない
- 雑草の密度が高い … 一気に倒せるので作業が速い
- 根元近くまで低く刈りたい … 刈り上がりが揃う
広い面をきれいに、低く、速く刈るならチップソーです。ナイロンでは時間も体力も余計にかかります。

ただし条件があります。刃が切れる状態であること。摩耗した刃では、この速さは出ません。交換の目安は別記事に書きました。
ナイロンカッターを使う場所

ナイロンを選ぶのは、チップソーだと当ててしまう場所です。
- 石が多いところ
- ブロックぎわ
- フェンスぎわ
- 壁ぎわ
こういう場所でチップソーを使うと、当たった瞬間に刃の摩耗に直結します。1枚の刃の寿命が、際を数メートル刈っただけで縮む。

ナイロンなら、当たってもコードが切れるだけです。コードを少し送り出せば作業を続けられます。失うものが刃ではなく、数センチのコードで済む。

もうひとつ、障害物の形に沿って刈れるのも利点です。チップソーは円盤なので、角や凹凸には入りません。
比べるとこうなる
| チップソー | ナイロンカッター | |
|---|---|---|
| 得意な草 | 太い茎・密度の高い雑草 | やわらかい草・まばらな草 |
| 刈り上がり | 根元近くまで低く刈れる | やや高く残る |
| 硬いものに当たると | 刃が摩耗・欠ける | コードが切れるだけ |
| 作業スピード | 速い | やや遅い |
| 消耗の仕方 | 1枚を長く使う | コードを頻繁に送り出す |
| 向く場所 | 庭の広い面・畑・斜面 | ブロック際・フェンス際・壁際・石の多い場所 |
刃を付け替えるか、2台持つか
ここが分かれ道です。
1台で運用する場合、場所が変わるたびに刃を付け替えることになります。工具を出して、ボルトを緩めて、向きを確認して、締め直す。数分の作業ですが、これが面倒で結局やらなくなります。
そして「まあチップソーのままでいいか」と際を攻めて、刃を傷める。自分もそうでした。
自分の場合
別々の機体にチップソーとナイロンを付けっぱなしにしています。場所が変わったら、その場で持ち替えるだけ。工具は要りません。
付け替えの手間がゼロになると、使い分けを我慢しなくなります。これが一番大きい効果でした。刃の持ちも良くなります。
もちろん2台ぶんの費用はかかります。ただ、バッテリーを共用できるので、2台目は本体だけで済みます。
いきなり2台を勧めるつもりはありません。ただ、1台で使い分けが続かないと感じているなら、それは意志の問題ではなく仕組みの問題です。
安全面の違い
どちらにも、それぞれの危険があります。
- チップソー … 硬いものに当たると弾かれる(キックバック)。石を飛ばす力も強い
- ナイロン … 小石や砂を広範囲に巻き上げる。至近距離の車・窓・樹皮を傷つけやすい
どちらを使うときも、保護メガネと足元の保護は必須です。ナイロンだから安全、ではありません。
とくに樹木のまわりは注意が要ります。ナイロンで幹の根元を刈ると、樹皮を削ってしまいます。木を弱らせる原因になるので、幹の際は手で刈るのが確実です。
まとめ
- 広い面・太い草・低く刈りたい → チップソー
- 際・石・ブロック・フェンス・壁 → ナイロン
- 判断基準は「硬いものに当たるか」の一点
- 付け替えが面倒で使い分けが続かないなら、2台持ちを検討する価値がある
刈り始める前に敷地を見渡して、「ここは際が多いな」と思ったらナイロンから始める。それだけで刃の寿命が変わります。

