チップソーとナイロンの使い分け|判断基準はたった1つ

マキタの充電式草刈機2台を横に並べた比較 使い方・コツ

チップソーとナイロンカッター、どちらを使えばいいのか。

答えを先に書きます。硬いものに当たる可能性があるかどうか。それだけです。

マキタの充電式草刈機2台を横に並べた比較
左がチップソー用、右がナイロンカッター用。刃を付け替えずに済むよう、別の機体にしている

自分は2台を用意して、場所によって持ち替えています。この記事では、その使い分けの基準をそのまま書きます。

結論:判断基準はひとつだけ

刃が石・ブロック・フェンス・壁に当たる可能性があるか。

ある → ナイロンカッター
ない → チップソー

草の種類でも、面積でもありません。周囲に何があるかで決まります。

理由は単純で、チップソーは硬いものに当たった瞬間に摩耗するからです。1回当てただけで、その部分のチップは削れます。

チップソーを使う場所

マキタMUR196LD チップソーを装着した全体
チップソーを装着した機体。広い面はこちらのほうが速い

自分がチップソーを選ぶのは、この3つの条件のときです。

  • 太い茎の雑草がある … ナイロンでは弾かれて切れない
  • 雑草の密度が高い … 一気に倒せるので作業が速い
  • 根元近くまで低く刈りたい … 刈り上がりが揃う

広い面をきれいに、低く、速く刈るならチップソーです。ナイロンでは時間も体力も余計にかかります。

チップソーを装着した刈刃部の接写
装着したチップソー。刃先が鋭いうちは、当てるだけで草が飛んでいく

ただし条件があります。刃が切れる状態であること。摩耗した刃では、この速さは出ません。交換の目安は別記事に書きました。

ナイロンカッターを使う場所

マキタMUR193D ナイロンカッターを装着した全体
ナイロンカッターを装着した機体。際を攻めるのはこちら

ナイロンを選ぶのは、チップソーだと当ててしまう場所です。

  • 石が多いところ
  • ブロックぎわ
  • フェンスぎわ
  • 壁ぎわ

こういう場所でチップソーを使うと、当たった瞬間に刃の摩耗に直結します。1枚の刃の寿命が、際を数メートル刈っただけで縮む。

生垣ぎわを刈り終えた斜面
生垣とコンクリートに挟まれた場所。ここをチップソーで攻めると刃が持たない

ナイロンなら、当たってもコードが切れるだけです。コードを少し送り出せば作業を続けられます。失うものが刃ではなく、数センチのコードで済む。

使用後のナイロンカッターヘッドの接写
使用後のナイロンカッターヘッド。コードは消耗品と割り切って使う

もうひとつ、障害物の形に沿って刈れるのも利点です。チップソーは円盤なので、角や凹凸には入りません。

比べるとこうなる

チップソーナイロンカッター
得意な草太い茎・密度の高い雑草やわらかい草・まばらな草
刈り上がり根元近くまで低く刈れるやや高く残る
硬いものに当たると刃が摩耗・欠けるコードが切れるだけ
作業スピード速いやや遅い
消耗の仕方1枚を長く使うコードを頻繁に送り出す
向く場所庭の広い面・畑・斜面ブロック際・フェンス際・壁際・石の多い場所

刃を付け替えるか、2台持つか

ここが分かれ道です。

1台で運用する場合、場所が変わるたびに刃を付け替えることになります。工具を出して、ボルトを緩めて、向きを確認して、締め直す。数分の作業ですが、これが面倒で結局やらなくなります。

そして「まあチップソーのままでいいか」と際を攻めて、刃を傷める。自分もそうでした。

自分の場合

別々の機体にチップソーとナイロンを付けっぱなしにしています。場所が変わったら、その場で持ち替えるだけ。工具は要りません。

付け替えの手間がゼロになると、使い分けを我慢しなくなります。これが一番大きい効果でした。刃の持ちも良くなります。

もちろん2台ぶんの費用はかかります。ただ、バッテリーを共用できるので、2台目は本体だけで済みます。

いきなり2台を勧めるつもりはありません。ただ、1台で使い分けが続かないと感じているなら、それは意志の問題ではなく仕組みの問題です。

安全面の違い

どちらにも、それぞれの危険があります。

  • チップソー … 硬いものに当たると弾かれる(キックバック)。石を飛ばす力も強い
  • ナイロン … 小石や砂を広範囲に巻き上げる。至近距離の車・窓・樹皮を傷つけやすい

どちらを使うときも、保護メガネと足元の保護は必須です。ナイロンだから安全、ではありません。

とくに樹木のまわりは注意が要ります。ナイロンで幹の根元を刈ると、樹皮を削ってしまいます。木を弱らせる原因になるので、幹の際は手で刈るのが確実です。

まとめ

  • 広い面・太い草・低く刈りたい → チップソー
  • 際・石・ブロック・フェンス・壁 → ナイロン
  • 判断基準は「硬いものに当たるか」の一点
  • 付け替えが面倒で使い分けが続かないなら、2台持ちを検討する価値がある

刈り始める前に敷地を見渡して、「ここは際が多いな」と思ったらナイロンから始める。それだけで刃の寿命が変わります。

タイトルとURLをコピーしました